自律神経が乱れることでみられる赤ら顔にはどんな改善方法がある?

そもそも自律神経とは?

ヒトの体内には様々な神経が張り巡らされていますが、内蔵機能などをつかさどる自律神経系と、運動機能などをつかさどる体性神経系に大きく分類されます。
そして、自律神経系は交感神経系と副交感神経系で構成されています。

交感神経は、「闘争と逃走(fight or flight)にかかわる神経」です。
闘争も逃走も現代社会ではする機会は少ないですが、「テンションが上がっているときに活発になる神経」と考えることができます。

副交感神経は、交感神経とは逆に「休息している時に活発になっている神経」と考えてください。

そして、交感神経系と副交感神経系はおおよそ半日周期で、昼間は交感神経が、夜間は副交感神経が優位に活動します。

自律神経の役割

1. 交感神経の役割
交感神経は「テンションが上がっているときに活発になる神経」ですので、交感神経系が活発になると、
 アドレナリンが豊富に分泌される
 心拍数が上がる
 皮膚の毛細血管が収縮する
 筋肉の血管が拡張する
といった変化があらわれます。

2. 副交感神経の役割
副交感神経は「休息しているときに活発になる神経」ですので、副交感神経系が活発になると、
 心拍数が下がる
 皮膚の毛細血管が拡張する
 筋肉の血管が拡張する
 消化活動が活発になる
という変化が見られます。

さて、赤ら顔について情報を集めているかたは、ここまで読んでどう思われたでしょうか。
「赤ら顔は毛細血管の拡張によるものなので、交感神経を活発にしてあげれば赤ら顔は改善する…?」と思ったかもしれません。

しかし、実は、交感神経を活発にすれば顔の赤みを抑えることができる、とは言えない状況にあります。
交感神経を活発にしてあげると皮膚の毛細血管は収縮しますが、実は、顔については必ずしもそうとはいえないのです。

大人数の前でスピーチしている時を想像してください。
とても緊張していて(交感神経が活発)、指先は震えて真っ白(毛細血管が収縮)。顔は恥ずかしいくらいに真っ赤(毛細血管が拡張?)。

指先と顔では反応が異なっていますよね。
交感神経が活発になると顔が赤くなるメカニズムについては、まだ明確にされていないそうです。
心拍数が上昇して血流が増加したことによって毛細血管の収縮を上回る血流量が流れ込んでいる、等の説があるようですが、いずれも仮説の域を出るものではないといわれています。

学問としては難しいところですが、それはさておき、
「交感神経が活発になると他の部位と違って顔が赤くなることがある!」
と覚えていただければ大丈夫です。

自律神経が乱れるとどんな症状が起き始める?

自律神経が正しく機能していると、昼間は交感神経が、夜間は副交感神経が優位にはたらきます。
しかし、ストレスや生活リズムの乱れなどによって自律神経のバランスが崩れると、以下のような症状が起き始めます。
 身体的な不調として、長続きする疲労、めまい、動悸、不眠、便秘、ほてりなど
 精神的な不調として、イライラ、不安感、感情の起伏が激しいなど
「自律神経失調症」とは、バランスの乱れが顕著で症状が重症化した状態です。

自律神経が乱れることによっておこる赤ら顔にはどのような改善方法がある?

自律神経のバランスが乱れると様々な症状が起こりますが、赤ら顔もその症状の1つです。
その場合は、自律神経のバランスを元に戻してあげることで赤ら顔が改善するかもしれません。

自律神経のバランスを元に戻してあげる方法としては、
 自律神経が乱れた原因を改善する(睡眠不足なら十分に睡眠をとる、など)
 適度な運動を行う
 ぬるめのお湯に入浴する
 アロマの香りをかぐ
 セロトニン(自律神経のバランスを調整するホルモン)の分泌を促進する食事をとる
という方法が挙げられます。

自律神経のバランスが乱れた原因を改善しつつ、その他の方法を試してみるのがよいのではないでしょうか。

トリプトファンやセロトニンとの関係性

自律神経のバランスの乱れを元に戻してあげる方法として「セロトニンの分泌を促進する食事をとる」と説明しました。
セロトニンとは神経伝達物質の1つで、「幸せホルモン」とも呼ばれ、自律神経のバランスの乱れを調整するはたらきがあります。

セロトニンはトリプトファンというアミノ酸を原料として体内で作られますが、トリプトファンは体内で作られません。
そのため、トリプトファンを食事によって十分に摂取する必要があります。

食事からの改善法とは(セロトニンを増やしてくれる食事)

さて、セロトニンを増やすためにトリプトファンを食事で摂取する必要があることを説明しました。
何を食べればよいのか気になるところだと思いますので、トリプトファンを多く含む食べ物を列挙します。
 バナナ
 乳製品
 大豆製品
 いわし
以上がトリプトファンを多く含む代表的な食品で、それらを摂取することでセロトニンを増やす効果が期待できます。
ちなみに、セロトニンの件を除いてもいずれも栄養価が高い食品ばかりですので、積極的に摂取していきたいですね。

逆に、カフェインは交感神経を刺激してしまうことは有名です。
寝る直前にコーヒーを飲むと、カフェインが副交感神経のはたらきを妨げてしまいますので、寝る前のコーヒーは少し控えめにしてみましょう。

食事で改善されない場合は医師に診てもらうのがおすすめ。何科にいけばいい?

自律神経の乱れによる赤ら顔を食事によって改善する方法をご説明しました。
しかしながら、食事だけでは改善できないケースも多いと思います。

その場合は、病院へ行き医者に診てもらうことをおすすめします。

「赤ら顔」にピンポイントで考えれば皮膚科ですが、自律神経のバランスの乱れによる症状が他にも起きていて、その症状が辛い場合は、それを優先して受診科を決めてください。

たとえば「赤ら顔も気になるけどめまいがひどい…」という場合は、耳鼻科を受診するのがよいでしょう。

また、「赤ら顔も気になる、全身もだるい、でもとにかく心が落ち着かなくてしかたない…」というような場合でしたら、心療内科を受診するのがよいかもしれません。
薬物療法や心理療法など、自律神経失調症に対するトータルでのサポートを受けることができます。

まとめ

自律神経のバランスが乱れると、赤ら顔を含め様々な症状があらわれます。
トリプトファンを積極的に摂取して、自律神経を調整する「幸せホルモン」であるセロトニンの分泌を増やしてみましょう。
とはいえ、赤ら顔に限らず、自律神経の乱れによる症状がよくならなければすぐ病院で診てもらってくださいね。

参考情報:
http://www.karadane.jp/articles/entry/news/006357/#anchorTitle6

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