毛細血管拡張症やニキビ跡による赤ら顔に効果的なレーザー(光)治療の種類

毛細血管拡張症による赤ら顔はレーザー治療は効果的?

赤ら顔とは、顔の赤みが長く続く状態をさします。
皮膚が炎症を起こしていることや、皮膚の下の毛細血管が拡張していることによりますので、顔の皮膚の薄い部分(頬、額、鼻および顎など)が赤くなることが多いです。

赤みの程度は人それぞれで、化粧ではフォローできないくらい赤くなることもあります。
チークのようなかわいい赤みとはまた違いますので、赤みが強い場合は悩みのもとになってしまうこともあるのです。

毛細血管は通常は自律神経によって拡張と収縮を繰り返していますが、赤ら顔の場合は、何らかの理由により毛細血管が拡張したままになっています。
それが顕著になっているのが、「毛細血管拡張症」という状態です。

毛細血管拡張症に対する治療法として、

  • 自律神経のバランスを整える
  • 保湿をこまめにする
  • レーザーで拡張している毛細血管を破壊する

といったものがあります。

レーザーでの治療について、「毛細血管を破壊する」というと仰々しく聞こえますが、必要に応じて毛細血管は常に新しく伸びていますので、

  1. 赤ら顔の原因になっている毛細血管をレーザーで破壊する
  2. 毛細血管が必要な場所には新しい毛細血管が伸びていく
  3. 赤ら顔が改善する

という流れで、毛細血管をキープしつつ、赤ら顔を改善することができる治療法です。

ニキビによる赤ら顔はレーザー治療は効果的?

毛細血管拡張症だけでなく、ニキビも赤ら顔を引き起こすことがあります。
実は、ニキビによる赤ら顔にもレーザーをもちいる治療をすることがあるのです。

ニキビで拡張した毛細血管をレーザーで破壊して赤ら顔を改善する

このケースでは、ニキビの炎症によって拡張した毛細血管をレーザーで破壊しますので、上で説明した毛細血管拡張症による赤ら顔と同じ考え方で治療がおこなわれます。

ニキビそのものをレーザーで治し、赤ら顔を改善する

このケースは、ニキビそのものをレーザーで治すことを目的とします。
皮膚にレーザーを当てることで、古い角質や皮脂を溶かし出し、アクネ菌を殺菌することでニキビを治して赤ら顔を改善します。

いずれにしても、ニキビによる赤ら顔もレーザーでの治療効果が期待できますよ。

赤ら顔のレーザー治療はどんな種類がある?

赤ら顔のレーザー治療には、大きく分けて色素レーザー(Vビームなど)とNd: YAGレーザー(ジェネシス、マックスピールなど)の2種類が用いられます。

Vビームとは

色素レーザーの1つです。

595 nmという赤色に吸収されやすい波長のレーザーを使います。
赤色によく吸収されるため、皮膚を透過して毛細血管にまで効率よくレーザーが届きます。

ジェネシスとは

Nd: YAGレーザーの1つです。

1,064 nmという、Vビームよりも透過性の低い波長のレーザーを使います。
皮膚から毛細血管までほどよく作用し、赤ら顔だけでなく、皮膚の引き締めなどの作用も期待できます。

マックスピールとは

Nd: YAGレーザーの1つです。

1,064 nmという、ジェネシスと同じ波長のレーザーを使います。
ジェネシスと異なり、カーボンのクリームを塗りこんでからレーザーを照射しますので、レーザーは黒色のカーボン粒子に吸収されます。
レーザーを浴びたカーボン粒子が肌を温め、皮膚のひきしめ作用が期待できます。

Vビーム ジェネシス マックスピール
レーザーの種類 色素レーザー Nd: YAGレーザー Nd: YAGレーザー
波長(nm)
(nm:1 mmの1/1,000,000)
595 nm 1,064 nm 1,064 nm
ターゲット 血管 血管~皮膚 皮膚
赤ら顔への効果 ×

レーザー治療と光治療の違いは?

レーザー治療ではレーザーの特徴から、単一の波長の光を増幅して狭い領域に照射しますので、

  • 効果は高いが、使用用途が限定的(シミを消す、透けている毛細血管を消す等)
  • 場合によっては少し痛い

という特徴があります。

光治療は、レーザーと異なり幅広い波長の光を照射しますので、「肌のトーンを明るくしたい」「皮膚を引き締めたい」というような、レーザーでは少し対応しにくい要望に対応しやすいです。

有名な光治療としては、フォトフェイシャルとライムライトがあります。

フォトフェイシャル

・肌が白い白人に向けて開発された
・日本人の肌に照射すると光が吸収されて刺激が強い
ライムライト

・日本人の肌に合わせて開発された
・フォトフェイシャルよりも刺激が弱い

私たち日本人ではライムライトがよいように思われますが、向き不向きや好みがありますので、医師と相談して決めることがよいと思います。

とはいえ、赤ら顔に特化した治療としてはレーザー治療のほうが向いているかもしれませんね。

赤ら顔のレーザー治療はどこで受けることができる?皮膚科?病院?

レーザー治療は病院やクリニック等で受けることができます。
標榜科としては、皮膚科・美容外科・美容皮膚科が多いです。

レーザー治療は美容目的の側面が大きいので、皮膚科よりも美容外科または美容皮膚科を標榜している先生のほうが経験が多いかもしれませんね。

赤ら顔をレーザー治療する場合のさまざまなQ&A

レーザー治療の料金は?保険はきく?

赤ら顔に対するレーザー治療は、以下の場合にのみ保険がききます。

色素レーザーを用いている。

→上で説明したものでは、Vビームが色素レーザーに該当します。
ジェネシスとマックスピールはNd: YAGレーザーですので、保険の対象になりません。

毛細血管拡張症と診断されている。

→美容目的の場合は保険がききません。
毛細血管拡張症と診断されるかどうかは、赤みの程度や、患者さんがどれくらい困っているかなどによります。

Vビーム ジェネシス マックスピール
保険適応 △*1
10cm2以内:6,510円*2
× ×
1回あたりの
費用*3
30,000円
~100,000円
10,000円
~40,000円
20,000円

*1: 赤ら顔については、血管拡張症と診断された場合のみ保険が適応となります。
*2: 自己負担が3割の場合。また、10cm2増えるごとに1,500円が加算されます。
たとえば両側の頬(約100cm2)に施術すると、20,000円程度になります。
*3: 複数の美容外科および美容皮膚科からおおよその値段を算出しました。

レーザー治療の回数は?何回治療を受けると改善される?

赤ら顔の程度やレーザー治療の方法によって必要な回数が異なりますので、回数を明言できません。
とはいえ、「明言できません」では話が終わってしまいますので、目安を記載しておきます。

Vビーム 3か月おきに3~5回程度(3か月未満の頻度で実施すると、保険がききません)
ジェネシス 2~4週間おきに5~10回程度
マックスピール 2~4週間おきに5~10回程度

レーザー治療の痛みはどれくらい?我慢できる?

Vビーム
出力が高いVビームでは、輪ゴムで軽くはじかれるような痛みがあります。
とはいえ、我慢できないほどの痛みがあることはほとんどなく、その場合は麻酔クリームなどを用いて対応してもらうことで痛みを耐えることができます。

ジェネシス
皮膚の表面から深いところまでまんべんなくレーザーを作用させるジェネシスでは、ほとんど痛みはなく、温かさを感じる程度です。

マックスピール
皮膚に塗ったカーボン粒子にレーザーを当てるマックスピールでは、Vビームと同様に痛みがあります。
耐えられない場合は、麻酔クリームなどで対応します。

レーザー治療で副作用はあらわれる?ダウンタイムは?

顔は全身の中でもとくに皮膚が薄く、そこにレーザーを当てますので、どうしても皮膚の炎症や内出血という副作用が発生することがあります。

出力が高く毛細血管への作用が強いVビームがもっとも皮膚の炎症や内出血が発生しやすく、おさまるまで数日から1か月ほどかかることがあります(おさまるまでの時間を「ダウンタイム」といいます)。
なお、ジェネシスやマックスピールでは副作用が発生しにくく、ダウンタイムも短いです。

とはいえ、考え方によってはその副作用は毛細血管にレーザーが作用した治療効果そのものです。
治療効果と副作用のバランスを考えながら治療方法を選びたいところですね。

まとめ

赤ら顔に対してレーザー治療は有効な治療法です。
どのレーザー治療を受けるか悩ましいところですが、まずは病院へ行き、「毛細血管拡張症」と診断されて保険診療としてVビームを受けることができるかどうか、そこをスタートとして選んでみてはいかがでしょうか。

最後に、何か病気にかかっている場合や、妊娠している場合は、必ず医師に相談のうえでレーザー治療を受けてくださいね。

関連記事:赤ら顔を塗り薬で治す※市販薬や皮膚科でもらえる薬の特徴を解説

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です